GRACE  仲間の手記


CoDAの12ステップへの思い/マナブ


 こんにちは。私は共依存症者のマナブです。

昨年から始まったCoDA英語書籍の翻訳に携わらせていただいています。

GRACEという形に残るものに今の私の思いを残すことは、将来赤面してしまうような内容を残してしまうことになるかもしれません。ですが、たとえ未熟だとしてもこれも現在の私ということで、あるがままに自分自身を認めたいと思います。


 CoDA英語書籍の翻訳は、昨年、2008年の10月から始まりました。2009年の8月までに7回の翻訳のための集まりが持たれ、「グループ立ち上げガイド」の翻訳が、あと1回の集まりで一区切りになろうとしています。夏には軽井沢の周和荘で翻訳合宿も行われ、毎回10名弱の仲間が集まり、和気あいあいと楽しく進んでいます。


 私は、2004年9月にCoDAに繋がらせていただきました。2005年2月から1年間は、AAにも通いました。そして、その結果として「AAの12ステップを踏む気は、とてもおきない。様々な12ステップグループがそれぞれの12ステップを持っているが、それらは、AAの12ステップにならったものである。…ということは、多少表現が異なっているだけで、内容的には、AAの12ステップと同じものなのだろうか…もしそうだとしたら、私は12ステップを踏む気はおきないであろう。それならば、いさぎよく12ステップの自助グループはあきらめて、カウンセリングなり、12ステップを使っていない自助グループなりで、回復に取り組んでいこう」と思い、実際に情報を集め始めていました。


 ちょうどその頃に、CoDAの英語書籍翻訳の話が始まりました。私はワールドサービスオフィスのサービスをさせていただいておりましたので、CoDAの英語書籍を取り寄せることになりました。

その頃には、私の心は12ステップグループから離れるという方向でほぼ固まっていました。が、手元にCoDAの書籍が届き、少しチラチラと中を眺めてみると、私の予想(というか、勝手な決めつけ)とは違い、その内容は私には、AAの12ステップとは随分と異なっているように思われました。「何人かの方から『12ステップはどれも同じだよ』と聞いてきたけど、本当なのかなぁ…?」という疑問が湧きました。少なくとも、CoDAの英語書籍をもう少ししっかりと読んでみるまでは、簡単にCoDAから離れるのはもったいないのではないか…という思いが生まれてきました。


 それから、2年程になりますでしょうか?現在の私には、CoDAの12ステップがAAの12ステップと同じものか、異なるのかは、わかりません。そして、私はそのことに関しては、もう興味がなくなりました。今の私に大切なのは「CoDAの12ステップを踏んでみたい」という気持ちです。

CoDAの男性定着メンバーも随分と増え、「CoDAのステップを踏んでみようかと思っている」という仲間も現れました。ハイヤーパワーに与えられたのだと思っています。


 これから、仲間たちと共に、少しずつCoDAの12ステップを踏んでみたいと思っています。それが、自分をどこに連れていくのかは、今の私にはわかりません。ですが、これまでの人生すべてと同じく、いつもハイヤーパワーの手の中にすべては在るということ、そしてすべてはハイヤーパワーから与えられるものとして、心静かにステップを、人生を歩んでいけたらと願っています。

これが、2009年8月22日現在の私です。

 ーーーマナブーーー

2009年8月